
額縁の飾り方〜美しく飾る
アート作品や思い出の品を額装したら
それを効果的に飾って室内空間を彩りましょう。
美しく配置するためのポイントや、
飾り方のコツをご紹介します。
複数の額装品をまとめて飾る
(グルーピング)

額縁の安全な掛け方
額装品を壁に架ける際、美しいレイアウトはもちろん大切ですが、
しっかりと安全に取り付けることも同じくらい重要です。
額装品が落ちて壊れたり、それによって床や家具が傷ついたり
人が怪我したりすることがないよう、
適正な道具を正しく使って取り付けましょう。
壁の種類と吊金具の安全な取り付け方
壁の種類によって吊金具の取り付け方は異なります。
ここでは日本の住宅で最も一般的な中空壁の場合について説明します。
中空壁は間柱などの芯材に石膏ボードが張られています。
石膏ボードは石膏の粉を固めたもので、釘やネジが効きません。
額装品を安全に架けるには、下地芯材の位置を市販の芯材探し専用器具などで確かめ、
そこに吊金具を取り付けます。
額装品を架けたい位置に芯材がない場合
(中空部分の上にくる石膏ボードに吊金具を取り付けたい場合)は、
石膏ボード用のアンカーを使ってボードに吊金具を固定します。
石膏ボード用アンカーの使用方法

額装品を架けるのを避けたほうが良い場所

額縁のお手入れについて...
良い状態を長く保つために知っておきたいこと
高品質な額縁は、適切に手入れをすれば、
何年、何十年、何世代にも渡って美しい状態を保つことができます。
逆に手入れや取り扱いの方法を間違えると、
いろいろな問題が起きてしまいます。
埃などを拭き取ってきれいにするには...

額縁の拭き掃除をする際に重要なのは、触り過ぎないことです。額縁の表面はとてもデリケートです。
水や洗剤は使わず、乾いた柔らかい布で乾拭きしてください。羽毛などでできたはたきやエアーダスターを使うのも良いでしょう。
多くの額縁にはガラスかアクリルが入っています。アクリルの表面は柔らかく、紙などで強く擦ると簡単に傷ついてしまいます。柔らかい布で優しく拭いてください。
ガラスやアクリルの拭き掃除には専用のクリーナーを使うこともできますが、洗剤が額縁本体にかからないよう充分ご注意ください。
※右写真は、不適切に扱い傷がついてしまったアクリルです。
アクリルはとても傷つきやすいものです。傷ついてしまったら、額縁店さんに交換を依頼することもできます。
ガラス・アクリルの取扱時の注意
ガラス、アクリルは破損等がありますので、取り扱い方法に注意が必要です。
ガラスは切り口に注意が必要です。思わぬ怪我をする事があります。特に角をもつことは避けましょう。 出し入れする時は、必ず両手で対となる辺を持ちます。片手で端を持つと、ガラス自体の重さで破損する危険があります。
吊金具と吊紐の定期点検
吊金具が外れたり、吊紐が切れたりして額縁が落下すると、
額縁や納められた作品が傷つくのはもちろん、
床や家具にも傷がついたり、人が怪我をする恐れもあります。
吊金具が劣化したりネジが緩んでいないか、
吊紐に傷んでいる箇所があったり結び目が緩んでいないか、
少なくとも年に一度は点検をしましょう(年末大掃除などがお勧めです)。
異常を見つけたら金具や紐を新しいものに交換するか、
お近くの額縁店さんにご相談ください。
引っ越しや模様替えの時
壁から外した額装品を梱包するときは壊れないようしっかりと梱包しましょう。
ガラス(アクリル)が入った面は特にデリケートなので、
クッション材などを使ってしっかりと保護してください。
また、額装品の裏にはいろいろな金具が付いているので、
むき出しになっていると他のものを傷つけてしまう恐れがあります。
額縁同士を重ねて梱包する際も注意しましょう。